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電子マネー、月間利用件数の疑問


電子マネーの規模を計る上において、利用件数と呼ばれる数字は重要な意味を持ちます。利用件数については、プレスリリースなどで発表されるなど、各社、自社発行の電子マネーの伸びを表す目安、PRとして発表しているようです。

しかし、いくら電子マネーの発行枚数が多くとも、利用されていなければ只のカード、只のサービスでしかありません。しかし、その利用件数については、いくつかの疑問が浮かびます。

それは、ポストペイ型ではなく、プリペイド型電子マネーについての利用件数についてです。ポストペイ型の電子マネーならば、利用件数と言えば=(イコール)決済された回数と認識できるのですが、プリペイド型電子マネーの場合、事前にチャージ(入金)をしたり、残高照会をすることがある為、それらも月間利用件数にカウントされているのではないかという疑問が浮かぶのです。

確かに、利用件数という大まかな表現であれば、残高照会や、チャージ(入金)などの件数が含まれていてもおかしくはありません。しかし、もしそうした残高照会などもカウントされているとなれば、消費者が思う、月間利用件数=決済回数とは大きくかけ離れたものになるはずです。

実際の所どうなのでしょうか?

そこで、非接触型IC電子マネーの雄である、Edy(エディ)や、交通系電子マネーの雄であるSuica(スイカ)、そして、もう一つ、利用件数を大きく伸ばしているnanaco(ナナコ)について調べてみました。

特に目を見張るのは、nanaco(ナナコ)が発表した月間利用件数で、2007年7月時点で、Edy(エディ)やSuica(スイカ)の月間利用件数の大きく超える(約2倍)月間利用件数が発表されている点です。

名称
発行枚数(07/07)
月間利用件数(07/07)
Edy(エディ)
約3100万枚
約1800万件
Suica(スイカ)
約1700万枚
約1500万件
nanaco(ナナコ)
約400万枚
約3000万件

すでに以前から普及活動を行っており、発行枚数もnanaco(ナナコ)の数倍はある、Edy(エディ)やSuica(スイカ)を大きく上回る月間利用件数から、nanaco(ナナコ)においては、残高照会や、チャージ(入金)などの利用件数も併せた上でカウントしているのではないかと思われましたが、アイワイ・カードサービス担当者によるとそれは全く異なり、純粋に決済件数のみのカウントであるとのことから、如何にnanaco(ナナコ)の利用頻度が高いかが分かります。

この事実により、如何に電子マネーとコンビニとの親和性が高いかを改めて認識するわけです。

コンビニ業界首位であるセブンイレブンを傘下に持つセブン&アイ・ホールディングスでは、以前からnanaco(ナナコ)のサービス開始に伴い、セブンイレブン店頭での大々的な呼びかけや、PRは行ってきました。

加盟店へのnanaco(ナナコ)一枚の発行に伴うリベート供与や、高還元率を誇るポイントサービスなどが普及の理由に挙げられるのか、電子マネー市場において、すさまじい勢いで、発行枚数、利用件数を伸ばしていることは確かなようです。

さらに、今後は自社グループ以外にも加盟店を広げるとのことから、Edy(エディ)などと同様に、まさに全国規模での利用が予想されます。では、Edy(エディ)やSuica(スイカ)の場合はどうかというと、Edy(エディ)も純粋に決済回数とのことでしたが、Suica(スイカ)の場合は、少し異なります。

Suica(スイカ)では、駅ナカでのショッピングはもちろんのこと、切符の購入も件数の内訳に含まれているということで、純粋にショッピング利用という観点から見ると、Edy(エディ)、nanaco(ナナコ)に軍配が上がるでしょう。

Suica(スイカ)は、やはり購入の主体が切符などの交通利用であり、電子マネー(ショッピング利用)についてはまだまだ弱いように思えます。

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